司法書士として、「自分が依頼者だったら不安に思うこと」を考えてみました
こんにちは、司法書士の市山です。
当事務所では、ご依頼いただいたお客様からアンケートのご協力をお願いしております。
初回の相談から完了するまでを通して、
ご満足いただけたかどうか、改善点があるかなど、
実際のご感想をいただくことで、今後の業務改善などに役立てております。
そのアンケートのなかで、
「ご予約をする前の不安」と
「他にも事務所がある中で、何が依頼の決め手となりましたか?」
という問いがあります。
ありがたいことに、
「不安だったけど、初回にとても丁寧に説明をしてくれた」や
「費用やスケジュールを提示してくれた」
「難しい言葉を使わずに説明してくれた」
というお言葉をいただくことが多いです。
嬉しいなぁと一つひとつ読ませていただきながら、ふと考えました。
この感想って、自分がお医者さんにかかるときに考えることと、同じだなと。
以前、私が体験した「歯の治療」でもこんなことがありました。
2年前に仕事中に歯の詰め物が急に取れたので、歯医者さんに駆け込んで、詰め物の治療をお願いしました。
仕事でなかなか時間が取れなかったので、とりあえずと思って、そのまますぐに治療してもらいました。
しかし、レントゲンを撮ったあとは、あまり説明もなく治療が進んでいきました。
治療を受ける側としては、
何をどういう風に治療するのか、どこが悪くなっているのか、今後どういう治療をしていくのかといったことが気になるのですが、
最終的に、これまた何も説明がないまま、銀歯が用意され、銀歯をかぶせて終わりになりました。
その後、かぶせてもらった銀歯に若干の違和感を感じながら過ごしてきましたが、
「違和感はあるもの」と言われ、そんなものなのかなぁと過ごしていました。
しかし、とうとう2年経って我慢ができなくなり、別の歯医者さんに相談をしに行くことにしました。
その歯医者さんでは、なるべく歯を抜かずにすむ治療の選択を考えていくという方針のようです。
それがどういうことなのか、この時点ではまだ不安に思いながら説明を受けました。
すると、まずレントゲンを撮るというところから様々な選択肢を提案してくれました。
そしてその上で今後そのどういう治療をするべきか、また治療方法についてのメリット・デメリットも教えてくれました。
そして数回通っていく中で、このまま治療をしていくとどういうことになるのか、また他の医院ではどういう治療をすることがあるのか等の説明をしてくれました。
見通しがつくと大変安心してお願いもできます。
実際今してくれている治療のことについても都度説明をしてくれるので、安心して治療をお願いすることができました。
私たちの事務所では、依頼いただく仕事によってはかかる期間が結構長いことが多いです。
何にどれぐらいの期間がかかるのか、
どういう手続きが必要なのか、
そして今何の手続きをしていて、あとどれぐらいの時間がかかるのか
といった、進捗の連絡やスケジュールの提示というものが、依頼いただく方の安心につながると思っています。
当事務所では、スケジュールの見通しについて、きちんと書面でご説明をしています。
また、ご依頼いただいた後は、定期的にお電話やメールで、進捗のご連絡・ご報告もしております。
ご依頼いただいた方が不安にならないようにということも、とても大切なことだと思います。
そしてときには、この先どういう選択があるのかをお決めいただく場合があります。
その時もメリットやデメリットをお伝えした上で、一緒に考えながら、手続きの選択をしていただいています。
今後も、この業界に限らず、いろいろな仕事や日常生活の中で、
こういったやり方はいいなとか、こういった方法を取ると依頼する方は不安にならずに済むな
といったことに気を配りながら、日々の仕事に反映させていきたいと思った次第でした。